「Pilgrim Orchestra!」
・洋画。
・ジャンル分けは難しいが、ロードムービーと呼ばれる事が多い。
・世界の各地にある「聖域」に音楽を捧げながら旅をする楽団の、音楽と笑いと酒と暴力で構成された日常。抜けるような空の色と、鳴り響く陽気なジャズと、剛毅な男達。細かい事なんてどうでもよくなってしまうような、そんな映画。
・世界観は曖昧。近代程度の文明で、実在しない地名を使用しているが、ファンタジーと呼べるほどこの世界とかけ離れてはいない。
・楽団員を演じた俳優は全員本物のミュージシャン。特にディズの役者(イギリス人)は世界的に名の知られたジャズトランペッター。ちなみにギタリストは日本人が演じている。
「鳥と修羅」シリーズ
・数カ国(日本含む)の合作。
・壮大なファンタジー、約7年に及ぶ大作。スピンオフ作品も公開されている。
・神の死により崩壊の道を辿る世界。絶望と諦念の渦巻く中を、精一杯生きる人間達。それを見守るは、修羅と一羽の鳥。
・「修羅」役には元々名前すらなかった。が、インタビューで「彼に名前は無いのか」と聞かれた監督が咄嗟に役者(南雲昇太郎)の名前を口走ってしまい、それが定着。
・映画内での修羅のあまりに悲惨な境遇に、監督ドS説浮上中。
・現在シリーズは完結、過去(Deicide)と未来の二編のスピンオフが公開されている。
「神ノ手」
・「ねぇ、威雨――あんたは、あたしを愛してくれたんだねぇ」
・世界が崩壊し始めた激動の時代を生きた、一人の刺青師の物語。
・昇太郎が修羅になって70年~350年辺りの出来事。
・プラノベ「alf layla wa layla」はこの映画の一エピソード。
「Dirty Dog」
・「俺が狂っちまってるのか、あんたがイカレてんのか、果たしてどっちだろうな?」
・戦場の鬼と呼ばれ恐れられた、呪われた英雄を主人公にした物語。
・味方の裏切りによって重い傷を負いながらも、果てるまで戦場を狩り進む――という壮絶なラストシーンが印象的。
「Descendant of God」
・「あんたは、本当に愛されてたんだろうよ。そこは胸を張るべきだと思う」
・時代は巡り、輪廻は廻り、そうして二人は再び出逢う。同じ過ちを繰り返さない為に。
・『神』ネヴァイアの血をひく青年が主人公。シリーズ全てを通して、昇太郎の唯一の(人間の)親友でもある。
「Deicide」
・「笑って、生きて。あなたの痛みも、哀しみも、全部わたしがもらっていくから」
・鳥と修羅の舞台となる世界の前、かつて破壊された世界を描いたスピンオフ作品。詳細はプラノベ「銀翼の十字架」を参照。
「Michael-Angelo」
・邦画。約4年前の作品。
・原作は漫画。「Vermouth Red」と同じ原作者。
・「芸術の神は、この穢れた街を愛した――」
・現代ファンタジーだが、魔法よりもアクション色が強い。ノリの軽いトラブルシューティング物。
・映画の中ではミケは「安城ミゲル」と名乗っている。本名で呼ばれる事は殆どない。
「Vermouth Red」シリーズ
・邦画
・原作は漫画(「Vermouth Red」は漫画版のタイトル)。「Michael-Angelo」と同じ原作者。
・ハードボイルド。三部作であり、三作ともカクテルの名前で統一されている。
・最果ての街に流れ着いた男達。それぞれに闇を抱えた彼らは、一途に、不器用に生きて、そして死んでいく。
「X.Y.Z.」
・同じ人物に仕えながら、互いに互いを裏切り続けた銃弾と天使の話。
・Fは裏で暗躍しているが、三鷹(主人公)の視点から語られている為一度も姿を見せない。
「Corpse Reviver」
・コープス・リバイバーの意味は「死者を蘇らせる」。
・名の通り、『死に損ない』と呼ばれた男を中心とした話。
「Kiss in the Dark」
「――Yes, my gunslinger.」
・彼にとっての唯一である三鷹を裏切り、彼に殺される事を望む銃弾。三鷹はそれに応えて、銃爪を引く――。
・登場人物がほぼ全員死亡する、と言うかなりシビアな展開。主人公は生き残るが、それはたった一人取り残された状態とも言える。
「Supernova」
・邦画。約10年前の作品。
・現代ファンタジー。
・主役の名は「榛名 昴(はるな すばる)」。何処にでもいるような、平凡で臆病な大学生。詩人の幼馴染であり、彼の弟の様な存在。
「Furniture Dance」
・洋画
・『空は高く、時を打つ鐘の音は美しい。ガーゴイルが見下ろすのは、反逆に怯える街』
・突如として、全ての器物が人間に反逆を起こす。パニックに陥った人々を護り抜く一匹の銅像と、それを見下ろす一体のガーゴイル。
「トレイサー」
・邦画、アニメーション映画。
・原作は漫画。「Michael-Angelo」「Vermouth Red」と同じ原作者。
・明治・大正時代の日本によく似た世界。人間を脅かす「影の住人」と人知れず戦う「影狩り」達の姿を描いたアクションもの。
・プラノベ「狭間に立ち居て」「Dance with Cat」は映画でなく漫画・アニメ版の一エピソード。
「黄昏邂逅抄」
・「ああ、憎んでいるよ。けれど、君を愛しいと思っているのも事実だ。……終わらせよう、絢。私達の物語を」
・幾多の夜を超え、鴉は黒猫と再び邂逅する。その手には己の羽根を。その心には、彼女への愛を。
「桜下訣別抄」
・「居るんだろう? 出て来いよ、朱良。――早く、俺を殺してくれ」
・藤色の般若は、散り行く桜の下で待ち続ける。断罪と、救いの手を。
・アニメ版で語られなかった、トレイサーの結末を描いた物語。
「The Divine Tragedy」
・『――その少女は、天使か神か』
・創世神を殺した人工の神と、それを止める為に作られた神聖兵器。光と歌とで描き出す、一つの家族を襲った悲劇。
・世界観こそ違えど、「鳥と修羅」シリーズと繋がりを持つ映画。監督が同じで、アルトを演じた女優は「鳥と修羅」シリーズでネヴァイア(神)を演じている。そして、視力を奪われ放浪する男(ルーチェの夫、アルトの父)として、南雲昇太郎が姿を見せている。
・両作品はモチーフ(『天使』と呼ばれる人工の神、神の死により崩壊し行く世界etc)が同じだが、世界が違う上全く違う展開・結末を見せる為、パラレルワールドと言うわけではない。
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